その名前にわざわざ“城下町”と記されるほど、城下町杵築の魅力をわかりやすく、そして興味深く紹介しているのがこの「きつき城下町資料館」。
杵築の町が非常に特徴的な城下町であることを言い表した「サンドイッチ型の城下町」という言葉。珍しい地形と構造からなる杵築のご城下を模した立体模型を見ればそれが一目でわかる。
資料館に展示されている城下町の立体模型は、昔の地図をもとに、江戸時代の姿をそのまま再現している。そしてこの立体模型で象られた町並み、武家屋敷群、町家界隈などは、今の姿に重なる所も多い。杵築の町が城下町として、いかに江戸の姿をとどめた町であるかを実感できるに違いない。
また、城の主である藩主が、木付氏から松平氏へ引き継がれていった歴史や「杵築」という地名の由来など、城下町のルーツにも迫る歴史の断片が数多く紹介されているのも興味深い。併せて、役所の日記に記された様々な事項に、当時の町の様子や風俗、習慣などもうかがいしれて面白い。この他にも、杵築芝居の豪華絢爛な衣装も展示されている。
大分県杵築市南杵築193-1
9:00~17:00(入館は16:30まで)