日本は四季の変化が大きく、水資源が豊かにあったため、まず主食となる米を基本に農耕が発達しました。
そして果実や海産物に恵まれていたため、植物性食品を中心に食べられるようになり、さらには湿度の高いことを利用して発酵調味料(味噌やしょうゆ)を造りながらさらに歴史を歩んでいきます。
歴史や文化、国民の考え方が一つひとつの料理に反映され、今や次世代に伝えたい大切な味として、数多くの日本独特料理を生み出している日本。
この記事では、わざわざ食べに行ってでも間違いない有名ご当地グルメ7つをご紹介します!
そして地元ならではの郷土料理、最後にはあのソウルフードもご紹介!
<目次>
愛知県の主な郷土料理、有名ご当地グルメ7選!
さらに、地元ならではの敢えて押したい1品!
まだまだ探求したい愛知のグルメ、皆さんもぜひ!
愛知県の有名なご当地グルメ7選!
県全域で楽しめるグルメからエリア限定グルメまで幅広く親しまれている愛知県。これを食べれば間違いない愛知のご当地食7選をご紹介します!
★ひつまぶし
ひつまぶしは今や全国的に広まったグルメの一つでもありますが、もとの発祥は愛知県の名古屋市にある『あつた蓬莱軒』の登録商標とされています。
名古屋特有のひつまぶしの仕上げ方は、表面はカリッと香ばしく、中はふわっと柔らかな上ひつまぶし。
蒲焼の表面がカリカリになるよう丁寧に仕上げ、タレにくぐらせながら香ばしく焼き上げてくれます。それをお櫃に入れたホクホクの白飯の上に乗せ、茶碗などに取り分け食べるのが基本的なスタイルです。
一杯目はそのまま、二杯目は薬味を加え、三杯目はだしをかけて蒲焼ごとお茶漬けに。 いわゆる『味変』を楽しみながら食べることもできてしまうおすすめ贅沢ご当地グルメ。
★きしめん
きしめんは名古屋市尾張の発祥の、薄くて平たい、麺。
一言でいってしまえば、『平打ちにしたうどん』としていいでしょう。
麺の原料はうどんと同じでありながら湯で時間は短く、つるつるなめらかでモチモチとした食感が楽しめます。
いたってシンプルかもしれませんが、薄くて平たい麺がまた旨みだしのきいたつゆとよく絡んで合うのです!
たとえるならパスタとそのソースで考えた場合、薄くて平たい麺のタリアテッレあるいはフィットチーネは麺そのものの表面積が大きい分、麺とソースとがうまく絡む。
だからその麺タイプはソース系との相性がとてもいい。
ざっくりいうとそんな感じ。
きし麺の魅力はたくさんありますが、なによりつゆの温度・具材により風味が変わるため、その数だけ楽しめるというところ。
また繊細な味への変化をもたらす薬味の存在も大きく、旨みのだしにはムロアジが使われ、しょうゆで味付け、薬味、そして具材にはかまぼこ、油揚げ、かつお節が盛られるのが一般的です。
ちょっぴり余談ではありますがこのきし麺、漢字で『棊子麺』と書くのだそうですよ!ちなみに『棊』とは、囲碁で使うあの碁石のことを指すのだそう。
昔は丸い碁石の形そっくりのまま食べられていたなんてことも。
そんなプチ歴史情報をも味わいながら、ぜひ召し上がってみてくださいね!
★名古屋コーチン
名古屋コーチンとは、名古屋エリアで生まれた国産鶏種のこと。
卵も多く産み、肉もおいしい兼用種でもあります。
国内の鶏肉ブランドには代表的なものに、しゃも(軍鶏)・さつま(薩摩)・ひないどり(比内鶏)があげられますが、中でも名古屋コーチンは群を抜いて高級鶏肉の代表格であります。
以下では、名古屋コーチンを使ったご当地グルメを今回2つほどご紹介します!
まず有名なものでぜひともご紹介したい一つ目が、名古屋コーチン親子丼。
その名の通り名古屋コーチンの肉とその卵が使われた親子丼ですが、『名古屋コーチンブランド』が親子丼として活かされたおすすめ絶品グルメです。
それもそのはず、名古屋コーチンは一般の鶏に比べると約2~3倍の飼料と飼育期間がかけられている分、お肉そのものの弾力と食感、卵はなめらかでコクが増し、濃厚な旨みがたっぷり凝縮された大変貴重な国産鶏種なわけですね。
旨みと歯ごたえのいい食感が特徴の名古屋コーチン。出汁で煮込み、濃厚かつ質のいい卵でふわっととじて仕上げることで、素材の味がぎゅっと詰まった一品が仕上がります。
今もなお、愛知を代表する親子丼の立ち位置となれるものは他には無いでしょう。
二つ目にご紹介したいのが、名古屋コーチン手羽先。
ジューシーで弾力のある肉感、味わい深い名古屋グルメ。
身のよく引き締まった名古屋コーチンを使用したとっても贅沢な手羽先です。
名古屋コーチン特有の、さらっとしている皮の仕上げとしては、揚げるもよし、煮るもよし、そして焼いてもよしといった選択肢の幅が広いのも大きな魅力です。
皮のパリッとした食感の正体は、二度揚げをし、その上から熟成タレを塗ること。
さらに塩コショウのパンチと軽くゴマを振りかけ香ばしさを漂わせたら、思わずうなるほど食らいついてしまいそうな絶品手羽先の完成。
表面はパリッと、中はジューシーな手羽先にひとつふたつと食べる手が止まりません。
また、方法によってタレで仕上げずシンプルな塩焼きとして提供されることも。
こちらはこしょうのスパイシーさが塩味を一段と際立たせてくれ、タレとは違った五味が楽しめます。
やみつきになるような風味、旨みたっぷりのお肉に、ついつい無言でかぶりついてしまうんですよね!
タレ仕上げ、塩仕上げ、どちらも甲乙つけがたいおすすめの一品です。
★味噌かつ
『名古屋めし』として注目を集めるようになった、東海地方の郷土料理のひとつ、味噌かつ。東海地方生まれの歴史ある豆味噌の八丁味噌と、そこに砂糖とかつお出汁を加え、さらにこれをペースト状にしたものをかつのソースとして使います。
そのタレがまたかつの旨みとマッチする絶妙な口当たりで、とろーり濃厚がソースがまたなんとも奥行きのある味わいを伝えてくれる。
かつ丼として食すもよし、かつサンドとして食すもよし、東海地方ではとても人気の高いグルメとなっています。
噛めばサクッと中は質のいいお肉の油と旨味がジュワッと!
そして追うようにタレの甘さが私たちの食欲をそそります。
百聞は一見に如かず。
そんな名古屋味噌かつ、ぜひ一度味わってみてください。
★小倉トースト
名古屋の喫茶店文化『モーニング』に欠かせないのがこの小倉トーストです。
もともと小倉トーストに使われる小倉あんは京都が由来ですが、小倉トースト発祥地は愛知県の名古屋とされています。いまや名古屋の喫茶店メニューとして人気を誇る小倉トースト。
厚めにスライスしこんがりと焼かれた食パンにバターが塗られ、その上にたっぷりの小倉あんをトッピングしたもの。パンであんをサンドする場合もあるようですよ!
小倉あんの優しい甘さとバターの塩味のコラボレーションに、思わず舌鼓を打たずにはいられないことでしょう。ぜひご堪能あれ!
★鬼まんじゅう
鬼まんじゅうといったら名古屋!愛知県名古屋をはじめとした東海地方で庶民のおやつとして昔から親しまれているまんじゅう菓子です。
別名『芋まんじゅう』とも呼ばれ、薄力粉または上新粉と砂糖を混ぜた生地にさつまいもを加え、蒸し器で蒸しあげるというのが一般的な作り方。
しっとりもっちりとしたやさしい生地にさつまいも特有の自然な品のいい甘みが感じられます。
そして気になる名称の由来ですが、表面のさつまいもが四角くゴツゴツとしている見た目が鬼の角のように見えるということから、鬼まんじゅうと呼ばれるようになったのだそうですよ!
お菓子のなかでも、特に和菓子がお好きな方には何よりおすすめしたい一品です。
★味噌煮込みうどん
先にご紹介したきしめんと並び味噌煮込みうどんもまた、愛知県の代表的な郷土料理の一つです。
味噌煮込みうどんはまず土鍋で作るのが大きな特徴。煮こんでも柔らかくなりにくい且つコシのあるうどんにするため、うどんの原料には塩を一切使わず、生地に混ぜ込むのは小麦粉と水のみ。
また土鍋の保温性がとっても高いことを利用して、食べ始めから終わりにかけての麺の食感にも違いが生まれ、そのぶん楽しみが生まれるというわけです。
味噌煮込みうどんに合わせられる具材は家庭や店により違いはあるものの、一般的には油揚げ、かまぼこ、ねぎ、鶏肉、それから最後ひと煮立ちさせる前に卵を上に割り入れるのが一般的な食べ方ですが、これもまた家庭と店舗によりアレンジ幅は広いようです。
また、うどんを食べ終わった後には味噌の残った土鍋の中に白飯を投入しおじやにする楽しみ方も!
昔から長くにわたり地元民に愛され続けている味噌煮込みうどん。
そんな歴史あるご当地グルメに、今後もますます目が離せません。
さらに、地元ならではの敢えて推したい1品!
♥スガキヤラーメン
あっさりとしたとんこつベースに、魚介和風だしをきかせた旨みたっぷりなスープ。
スープとの絡みも絶妙なもっちり麺で、あっさりとした中にもコクのある、どこか懐かしい味わいのラーメンです。
今や愛知県をはじめ中部エリアのソウルフードといっても過言ではなく、その味わいは実際に食べてみると納得のもの。
愛知県、なかでも名古屋人の味覚の原点。約60年の歴史をたどり、根強いファンが多いのも頷けます。
またラーメン以外にもぜひ注目していただきたいのがこの『スガキヤラーメンフォーク』です!
スプーンとフォークが一体となったアイテムで、フォーク一本でスープと麺の両方を口へ運ぶことのできる、といった具合。
麺をつるつるっとすする、そしてれんげに持ち替え旨みのきいた出汁スープをそっと口へ注ぐ、この工程が一度で完結してしまうようなイメージです。
深く調べてみたところこのスガキヤラーメンフォーク、現在の形状に至るまでなかなか興味深い段階を踏んでいるよう。
フォークの歯が3本だったものが4本と増えて麺がすくいやすくなるよう改良、従来は右に寄っていたフォークの歯が、左利きの人にも使いやすくなるよう中央に寄せた、等々、ラーメンを食べる側への配慮、より満足してもらいたいというこだわりが感じられます。いわばスガキヤラーメンの名物フォークですね!
小腹がすいたときにでも不思議とすんなり食べてしまえる、とんこつと出汁の旨みの濃縮されたあっさりさらさらスープゆえでしょうか。
皆さんもぜひこの一杯に詰まった歴史、食べてみてくださいね。
最後に、地元ならではの敢えて推したい1品のご紹介でした。
まだまだ探求したい愛知のグルメ、皆さんもぜひ!
以上有名郷土料理・ご当地グルメ7選、いかがでしたでしょうか。
やはりそこにはグルメの数だけロマンがあり、歴史があり、言葉にできないほどの魅力で満ち溢れているものばかりです。
これからもぜひ、皆さんと一緒に『食情報の探求』を共有できましたら幸いです。
byぷかぷかおもち ☛ ココナラで活動中