神戸市内の高台に位置する北野異人館街は、その昔、港町である神戸の地に在住していた外国人たちが、神戸の海の見える場所に住まいを構えたことから始まっています。
屋敷のひとつひとつ、それぞれ個性があり、外国文化を大いに感じることができます。
異人館街のほとんどに入場料がかかりますので、お得な共通券(8館セットパス)でお好みの館を巡っていくのがおすすめの方法です。
北野異人館街の中で、人気のある「風見鶏の館」は、国の重要文化財に指定されており、北野坂からさらに坂道の階段を登ったところにあります。
屋根の塔の上にある風見鶏の飾りは、風向きをみるだけでなく、魔除けの役割も兼ね備えているそうです。
外観はレンガ造りで、洋館のモダンな雰囲気があり、館内はドイツの伝統様式のデザインが施されています。
元々の居住者はドイツの商人である、ゴットフリート・トーマスという人物でした。
そもそもは、旧トーマス邸と呼ばれ、昔から地元の方々からも愛されてきました。
様々なベントが、館内で定期的に催されており、館長自身が案内をしてくれる「探検ツアー」などは、通常では入室できないような場所まで、案内をしてもらえるプレミアムイベントとして人気です。
南京町は、港町の横浜や長崎の中華街に次ぐ、日本三大中華街のひとつで、東西およそ200メートル、南北におよそ100メートルのエリアで、東には「長安門」、西には「西安門」、南には「海栄門」という門があります。
また、南京町は十字路の北側が元町商店街とつながっていることから、三宮側から元町商店街に入るとすぐ左側にあり、初めての方でも迷わず行くことができる場所に位置しています。
南京町の中華料理店は、店舗前で屋台も出していて、豚まんに焼き餃子、水餃子や角煮まん、ちまき、小籠包とフカヒレスープなどの美味しい点心を提供しています。
また、中華料理の店舗だけでなく、中華食材や中国独特の雑貨などを販売する店舗もいくつも建ち並んでおり、中国文化を訪れる人に伝えています。
明治時代、元町駅の南側、駅から5分ほどの場所に開発された外国人居留地が、現在「旧居留地」としてビルや街並みの改装や修繕を重ね、当時の面影が残る粋なエリアとして訪れる人を楽しませてくれます。
古風な西洋建築が建ち並ぶ街路には、カフェやレストラン、雑貨店や高級ブランドショップが営業しており、街歩きが楽しくなるおしゃれなエリアとして、地元の方にも人気があります。
目抜き通りの仲町通りを過ぎると、落ち着いた雰囲気の古風なビル群に遭遇します。市立博物館の南側は十五番館、その筋を西へ歩いていくとレトロな回転扉のビルなどがあり、まるでヨーロッパの街角を感じさせてくれます。
異人館エリアにある「神戸北野天満神社」は、細く長い階段を登ったところの高台にあります。
境内からは、見鶏の館の風見鶏がよく見えるだけでなく、神戸の街並みと神戸港までを一望できます。
1180年に平清盛が設建し、学問の神様である菅原道真が祀られており、境内入り口近くには、鯉の銅像に水をかけ祈願すると、願い事が叶うといわれる「かない鯉」があり、水を「鯉にかける」ので「恋」が叶うということだそうです。
三ノ宮駅から徒歩10分園内に建つ「生田神社」は、1800年以上の歴史ある古社です。
初詣の参拝者は150万人と言われ、兵庫県随一の数を誇っています。
縁結び&恋愛成就、仕事運、健康運などのパワースポットとして人気があり、また「神戸」という地名の始まりにもなっている神社でもあるそうです。
また、御本殿裏手の「生田の森」は、12世紀に起きた源平合戦の舞台に始まり、現在までに何回も災害や被害を受けてきました。
樹齢1000年近い楠木と緑が生い茂った森は、蘇る神の力を感じるパワースポットとして人気があり、水におみくじを浮かべて占う「縁むすびの水占い」は、よく当たると評判のようです。
神戸港にある「ハーバーランド」には、ショッピングやグルメ、映画館、アミューズメントなどがある複合施設です。
週末には多彩なイベントが展開され、多くの人でにぎわう場所であり、夜には施設がライトアップされ、イルミネーションで全体が神秘的な美しさに包まれています。
また、施設内には1890年代後半に作られた倉庫を利用した商業スペース「神戸煉瓦倉庫」もあり、デザイン性の高い文房具や家具などのショップが軒を連ねています。
そして、港に聳え立つ「神戸ポートタワー」は、神戸港のシンボルタワーとして半世紀以上、地元の人々に親しまれています。
タワーの地上1階から地上3階までが無料ゾーン、展望は有料ゾーンとなり展望の3階には20分で一周する回転喫茶室「スカイラウンジ」でカフェをしながら、神戸の風景をぐるりと見渡すことができます。。
記事内写真 ©一般財団法人神戸観光局