「どこに行こう?」が見つかるエリア別観光地ガイド
■小豆島への行き方と雄大な自然美の寒霞渓(かんかけい)渓谷
小豆島への行き方は、香川県高松港からフェリーがおすすめで、小豆島の土庄港、草壁港、池田港、坂手港の4つの港で発着をしています。
今回は、観光スポットを効率よく回るために、草壁港行のフェリーに乗り込み草壁港までおよそ1時間の船旅です。
最初に訪れるのは、港から近くの観光スポット「寒霞渓」、ロープウェイの駅がある「紅雲亭」という場所までタクシーに乗って10分ほどの道のりです。
寒霞渓は、小豆島のほぼ中心部に位置しており、およそ1300万年前の火山活動と長い年月の岩石の浸食から出来上がった多数の断崖や奇岩を見られるスポットです。
秋になると山の斜面全体が紅葉で色づき、美しい紅葉を見られる小豆島人気の景勝地として人気の高い場所です。
ロープウェイに乗り、標高612メートルの「山頂駅」まで、およそ5分の道のりで、ゴンドラ内は、全面ガラス張りで見渡しも良く、垂直に聳え立つ岩壁の自然が創りだした美の世界を満喫できます。
山頂駅には展望台が二つ、第1展望台では草壁港と瀬戸内海を一望でき、天候条件が良いと四国や淡路島まで見えるようです。
第2展望台では、輪の中に「かわらけ(皿の形をした土器)」を投げ、輪の中に入るとご利益があると言われ「幸せ祈願のかわらけ投げ」を楽しめます。
■タイムスリップの観光スポット「二十四の瞳 映画村」
草壁港からタクシーで20分ほどの距離にある小豆島の定番観光スポット「二十四の瞳映画村」もおすすめのスポットです。
1952年(昭和27年)に壺井栄が発表した「二十四の瞳」という小説は、第二次世界大戦を経験した作者が、戦争が当時の庶民にもたらした悲劇を描いた作品です。
小説が発表されて2年後に映画化され、現在までに映画化2回、テレビドラマ化6回、テレビアニメ化1回されている物語です。
映画村では、映画「二十四の瞳」のロケセットを利用して、当時の村の様子を再現しておりロケセットの木造校舎、壺井栄文学館、土産物屋などが敷地内に建ち並んでいます。
教室からは、小豆島に広がる播磨灘を一望することができ、時が止まったようなゆったりした気持ちに浸ることができます。
ロケセットの中を歩きながら写真を撮ったり、再現された昭和30年代の映画館を見学したり、ゴジラなどの映画キャラクターのフィギュアギャラリーを見たり、懐かしい給食を食堂で食べたりと、物語を知らずに訪れても楽しいひと時を過ごせるスポットです。
■瀬戸内海を一望する「小豆島オリーブ公園」
小高い丘にある小豆島オリーブ公園は、その広い園内にギリシャの風車やおよそ2000本のオリーブの木、130種類以上のハーブが栽培されているスポットです。
園内には、オリーブを使用したメニューがあるレストラン、カフェ、日帰り温泉、オリーブの資料展示室があり、オリーブを様々な方法で楽しむことができます。
また、体験スペース「 LaboleA(ラボレア)」では、オリジナルブレンドのオリーブオイルをつくるブレンド体験(前日要予約)が楽しめます。
その他にも、隔月開催となりますが、「ボタニカルキャンドル作り」や「バスボム作り」の体験も可能です。
そして、園内の白いギリシャ風車が立つ場所は、瀬戸内海と空を一望できるインスタ映えする人気のスポットです。
■カップルの聖地「エンジェルロード」
小豆島の西、土庄町にある「小豆島国際ホテル」の前に、1日に2回、干潮のときだけ沖合の小島が陸地でつながる「エンジェルロード」と呼ばれる砂の道が出現します。
出現した道をカップルで歩くと、二人は永遠に幸せでいられるということから、カップルに人気のスポットです。
エンジェルロードが表れる干潮時間は、毎日違いますので潮見表でご確認ください。
エンジェルロード潮見表(四国フェリーサイト)
https://www.shikokuferry.com/angel
■まとめ
小豆島の外周は100キロ以上ありますが、島内には路線バス網も充実しており、その他にもタクシーやレンタカー、レンタサイクルなど目的別に利用すると、1泊2日で島の主要な観光スポットを巡ることが可能です。
また、5月頃の小豆島には白くて小さい可憐なオリーブの花が咲き、7月にはオリーブの実が収穫時期となり、夏は瀬戸内海の透明度の良いおだやかな海で楽しみ、11月初旬から寒霞渓の紅葉が色づき始めるといった具合に、小豆島の温暖な気候はシーズンを問わず旅を楽しむことができる地域です。